五十肩の原因

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五十肩の原因には大事なポイントが2つあります。まず一つ目が

『腕を挙げられない位置に肩甲骨がある』

だから挙がらないという事です。

じゃあ、肩甲骨の位置を適した場所にもっていくことが出来たら挙がるようになるのか?と聞かれれば、答えは挙がります。

が、ここで、もう一つの問題があります。

『肩甲骨の位置を戻したくても戻せない』

という事です。

五十肩の人は肩甲骨の自由度が非常に低いです。

ちょっと余談ですが、『肩甲骨はがし』というものが流行っていますが、仮に肩甲骨はがしで肩甲骨の自由度が上がっても腕は挙がるようになりません。

肩甲骨はがしでは肩甲骨の位置が正しい位置に行かないからです。

肩甲骨を正しい位置にもっていく為には肩甲骨の動きに制限をかけている原因を取り除かないといけません。

上腕三頭筋や棘上筋、前鋸筋、三角筋、小胸筋、棘下筋、斜角筋、上腕二頭筋等・・・たくさんの筋肉が肩甲骨の動きに制限をかけています。

そして、動きに制限をかける仕組みを説明する上でもう一つ大事なポイントがあります。

それが、筋肉が短くなるという現象です。

よく、『こって硬くなる』とか専門的には『短縮する』とか言ったりします。

この筋肉が短くなるという現象ですが、イメージしやすいように説明していきます。

下の動画は棘上筋という筋肉をCGで表した動画になります。

この筋肉は動画のように腕を外に広げる筋肉になります。

特に、少しだけ広げる時に活躍してくれます。

パソコン作業や、事務作業、家事などあらゆる作業でこの筋肉は使用されます。

例えば、パソコン作業の時に少しだけ脇を広げてキーボードを入力しますが、この脇を少しだけ広げる時に活躍しています。

例えば、キッチンで食器を洗うために腕を下におろしますが、おもむろに下ろすというよりも少しだけ腕を胴体から離した状態で洗い物をしているはずです。

こういう時にもこの筋肉は活躍しています。

つまり、細かい作業をする時は腕を前後左右に細かく動かしたいので少しだけ浮かした状態をキープするので必ずこの筋肉を使っています。

となると、仕事などで使用している時なんかは数時間同じ姿勢を強いられていることも多いのではないでしょうか?

人間は不思議なもので、最初は辛いと思うような姿勢でも長時間同じ姿勢を続けて慣れてくると無意識で姿勢をキープできるようになってきます。

その時、無意識で常に棘上筋は収縮した状態をキープしています。

無意識に長時間収縮した状態から、「さて、仕事が終わった」ということで普通の姿勢に戻ったとしても実は棘上筋は収縮したまま緩むことが出来ていません。

無意識に収縮し続けたので、収縮していることにすら気付けない状態です。収縮していることに気付けないということは力を抜いているつもりでも抜けていないということです。

そうすると、棘上筋は仕事が終わっても収縮した状態を続けています。

これが、筋肉が短くなるという現象です。

では、ここで棘上筋が短縮する前と短縮した後で人間の体がどうなっているのか説明していきます。

まず下の図は棘上筋が収縮する前の自然な状態です。

それをイラストで表すと下の状態になります。右がお腹側で左が背中側です。

次に棘上筋が収縮した状態が下の図です。

棘上筋が収縮しているので腕が外に広がっていることがわかります。

筋肉が収縮した状態を続けていると筋肉がこった状態(短縮)になると先ほど説明しました。

上の画像のように腕を上げた状態で筋肉が短縮してしまうと、腕を下げた状態にしても筋肉は収縮した状態を続けています。

となると、腕の骨はどうなるでしょうか?

その時の腕の骨の状態を下にイラストにしてみました。

イラストでは上腕骨が上に上がっているのがわかりますか?

比較した図を下に載せます。

イラストのように棘上筋が短縮すると上腕骨は上に上がってしまいます。

上腕骨が上に引き上げられると、肩峰(肩甲骨)と上腕骨の隙間が少し狭くなっていることがわかると思います。下に図を示します。

上図のように骨と骨の隙間が狭くなってくると、腕も自由度がなくなりそうな感じがしてきませんか?

さて、今お話した内容は棘上筋だけの話です。

これに、上腕三頭筋や上腕二頭筋、三角筋や斜角筋、前鋸筋等様々な筋肉が肩甲骨と関係してきます。

そうなると、上下左右360度から肩甲骨は引っ張られることになります。

あらゆる方向から引っ張られることで肩甲骨の動きも悪くなってくることがお分かりいただけると思います。

こうなると、最初にお話していた『肩甲骨の位置を戻したくても戻せない』状態になります。

ただ、これだけでは五十肩にはなりません。

五十肩になるケースには2つの問題が絡んで来ると冒頭で説明させていただきました。それが、

『腕を挙げられない位置に肩甲骨がある』

ということです。なので、この2つの問題が絡んでくることで五十肩になってしまうということです。

当店の施術はどのように施術をしているかというと、その短縮した筋肉を1つづつ見つけていって1つづつ丁寧に緩めていくことをしています。

ただ、見つけて緩めるだけでは効果が非常に少ないです。大事なのが緩める優先順位になってきます。

実際はどんな感じかお話すると、例えばAという筋肉を緩めて、Bという筋肉を緩める。そしてもう一度Aを緩めて、もう一度Bを緩めて、その次はCを緩めた後にAをもう一度緩めていく…‥‥

という感じで、適宜緩めるべき筋肉を行ったり来たりしながら施術しなければなりません。

緩める優先順位通りに緩めないと緩まないことに気づいたのが5年前になります。

病院や整形外科ではシステム上この施術がなかなか出来ません。一人の患者さんに対して施術者が施術出来る時間は極めて少ないです。

システム的に可能なのは整体やリラクゼーションサロンなどじっくり施術出来るシステムを採用しているところは可能です。

もちろん、現状五十肩の原因は分かっていないということが医療の常識なので、五十肩に治療法はないんだと思っている人には私の言っていることは非常識に映ると思います。

ですが整体師として五十肩とずっと向き合ってきた施術者であればこの事に気付ける可能性もあると思います。

こちらのページでもお伝えしていますが、私はこの状況を変えたいと思っています。

長くなるのでこのことをお伝えするのはリンク先に任せます。興味のある方はぜひ読んで下さい。

いま、五十肩でつらいという事でしたらぜひ一度施術を受けてみてください。

下のリンク先にお申し込み・お問合わせフォームがあるのでそちらからお申込みください。

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