五十肩の施術報告(ヒロタ様の例)

施術報告

はじめに

五十肩は通常すぐ治るものではなく、数カ月から数年掛かるものと考えられています。1

ですが、普段の経験から整体が五十肩に効果的であると感じ、かつ報告するのに十分な資料が揃ったためここに御報告させて頂きます。

ちなみに、私は鍼灸師の資格を持っておりますが、五十肩かどうかを診断する権利がないため事前にヒロタ様には医療機関で診断書を貰ってきていただくようにお願いしておりました。

その診断書には以下のように書かれておりました(原文のまま)。

【病名】右上腕骨外側上顆炎、左上腕骨外側上顆炎、左肩周囲炎、変形性頚椎症

五十肩であれば左肩関節周囲炎となるはずなのですが、左肩周囲炎となっているので何故『関節』が抜けているのかについてはちょっとわかりません。

ただ、別の医療機関にも受診した際には『重度の五十肩ですね』と言われていることから左肩関節周囲炎(五十肩)で間違いないと考えています。

まずは結果から

では、実際の施術結果をみて頂きます。

一度の施術でかなり改善されたことがわかります。

そして、もう一つの評価方法として五十肩の痛みの度合いをヒロタ様の主観で記入してもらいました(資料:Shoulder Pain And Disability Index)。

黒の丸が施術前、赤の丸が施術後の印です。SPADIの”痛みに関しての質問”のみ前後比較を行っています。”日常生活に関しての質問”は施術前後の比較が行いづらいと判断したので行っていません。

黒のバツがついているのは説明がうまく伝わっておらず、数字が低いほうが辛いと勘違いされていたためバツで消して、再度マルで記入してもらいました。

痛みに関しての質問の前後比較を見てみるとかなり改善されたことがわかります。

ただ、経験上一回で効果がでたとしても身体の使い方に問題があるとしばらくすると戻ってしまうこともよくあるので、何度か施術を行い身体に定着するようにしていきたいので、しばらくは経過をみていこうと思います。

方法について

方法は主に肩関節の位置関係を見直していきました。

  • 肩甲骨の位置や傾き
  • 肩甲骨と上腕骨の位置関係
  • 肩甲骨と肋骨の位置関係
  • 肋骨の連続性が失われていないか?同時に肋骨に柔軟性があるか?
  • 肩甲骨から首にかけての筋緊張のアンバランス

といったように、主に肩甲骨、上腕骨、首の動きに自由度があるかを丁寧にみていき、自由度が失われている箇所に対して自由度が再び戻るように施術を行っていきました。

最後に

冒頭で五十肩は数カ月から数年掛かるものと言われていると書かせていただきました。今回はたまたまその数ヶ月目にあたってたまたま効果が出たんじゃないのか?と言われることもあります。

たしかにその可能性は否定できません。

その可能性を打ち消すためにも、こういった施術報告を出来る限り多く集めなければ『整体は五十肩に効果がある』と言えないのではないか思っています。

整体や東洋医学も西洋医学のような『○○という病気には△△という薬(手術)』のような感じで信用を得られるようにならなければならないと考えています。

そのためには施術者によるバラツキをなくすことももちろんですが、まずは何に効果があるのか?という点を明確にする方が先だと考えています。

鍼灸師には診断することも出来ないので容易いことではないとは感じていますが、少しづつでも報告できればと思います。

  1. https://okuno-y-clinic.com/itami_qa/02.html ↩︎
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