右足の指が曲がらなくなったというご相談

先日、右足の指が曲がらなくなったというお客様がご来店されました。力を入れても曲がらず、お困りのご様子でした。

実は、このお客様は先日もご来店されており、その際は全身の疲労感に対する施術を行いました。施術中に、「そういえば、足の指が曲がらなくなったんです」と打ち明けられたのです。

触ってみると、関節自体が固くなっており、動かそうとしても全く動かない状態でした。しかし、少し触るだけで関節の可動域が広がりそうな感触があったため、まずは足の指の施術を20分ほど行いました。

施術後、関節の動きは柔らかくなり、私が曲げる分には曲がるようになりました。しかし、お客様ご自身で曲げようとすると、やはり曲がらないとのこと。関節は動くようになったのに、曲げることができない。何かがおかしい。

まだ気になる点があったため、お客様にその旨をお伝えしたところ、「今度は足だけの施術をお願いします」と言っていただき、後日改めてご来店いただくことになりました。

再度ご来店いただき、詳しく観察してみると、筋肉の動きはあるものの、力がうまく伝わっていないようでした。最初に気になったのはふくらはぎの動きでしたが、さらに調べていくと、問題はもっと上の部分、お尻にあるようでした。お尻のあたりで力が逃げてしまっているような感覚があったのです。

そこで、お尻から太もも、膝、ふくらはぎ、足首へと、順に施術を進めていきました。すると、徐々に力が伝わるようになってきたのですが、まだ足首から指先にかけて、スムーズに力が伝わりません。ここで1時間ほど経過したので、一旦終了としました。

まだ少し不安は残りましたが、お客様に足の指を動かしていただいたところ、ご来店時よりも曲がるようになっていました。

今回のケースはあまり経験がなく、うまくいくか心配でしたが、改善が見られて本当によかったです。

施術を通して感じたのは、おそらく筋肉が本来のルートからわずかにずれ、力がうまく伝わらない状態になっていたのではないかということです。そのまま放置していれば、時間をかけて徐々に動くようになったかもしれませんが、かなり不自然な使い方をしなければならなかったでしょう。例えば、ガニ股で歩かないと力が入らない、腰を反らさないと指が曲がらないなど。

そのような状態が続けば、新たな痛みや不調を引き起こす可能性もあります。

もちろん、現代の生活において、足の指が曲がらなくても生活に困ることは少ないかもしれません。そのため、そのまま放置してしまうという選択肢もあるでしょう。

今回の施術では、太ももの骨の動きが正常でなかったため、その動きを整えることを中心に行いました。

施術後、お客様の足の指はご来店時よりもスムーズに曲がるようになりました。その様子は、ぜひ動画でご覧ください。

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